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お掃除の基本をプロが伝授してみせようかのう…

実は拙者、掃除のプロフェッショナルである。正確を期すとプロフェッショナルがイコール金銭授受にあるならば、である。他にも色んな仕事してるうちの一部分がおそうじである。
 
しかし、それを言うなら掃除のプロなんておそらく何十万人以上も日本にいるはずだ。ビルのお掃除のおばちゃんがそうであるし、ディズニーの清掃スタッフなんか凄いし、コンビニ店員だってあれだけやれば立派なプロだろう。
 
だが意外に、掃除の基本を知る人はそのうち何割か、に過ぎないと思われる。「え?そんなんちゃっちゃと綺麗にしたらええだけやん」と思われる方も多いであろう。まー確かにそうだがね。それに、無意識のうちに基本身についている人は多いと思う。その上、実のところ、僕の言う基本は多分オリジナルのものであって、誰も具体的には知らんwwwwww。ただ、僕自身は、この基本を意識するようになって、掃除がかなり上手くなったように思えたし、実際に仕事の中で多少の成果は上げることは出来たと思う。
 
さて、その基本とは以下の三つである。
 

  • 汚れを取り去ること
  • 汚れのない状態にすること
  • 綺麗に見えるようにすること

 
ここで「はぁ?それって掃除を言い換えただけじゃねぇのか?しかも三つとも大して違わんぞ?」みたくずっこけた人、ちょっと待って欲しい。確かにだ、辞書なんかで「掃除」の意味を引いてもそのように書いてあるが、実は以外にこれが深いのだ。以下でその三点、説明しよう。
 

汚れを取り去ること

汚れを取り去る作業そのものこそ、掃除である。当たり前である。それが掃除でなくてなんであろうか。ゴミやホコリなどの汚れをその場から取り去る、そして次項で説明する汚れのない状態にしていく、掃除とはそういうことなのだがしかしここでひとつ立ち止まって考えて欲しい。
 
君が今、仮に箒を持ってちりとりにゴミを収集しようとしているとしようではないか。おい君、ちょっと待て、それは果たして本当にゴミか?あるいは、窓ガラスの汚れを拭き取ろうとしてる君、それは本当に汚れか?
 
こう聞かれたら誰もがそれゴミであり汚れである、と答えるだろう。だけど、いったい誰がいつそれをゴミであり汚れだと決めたのだろうか?…何を言ってるのかよくわからないと思うので簡単な例を上げよう。
 
例えば、部屋のフローリング床の上に砂粒が少し散らばっていたとするならば、その砂粒はゴミであろう。しかし砂場で砂粒はゴミではない。つまり、あるものがゴミであり汚れであると決めるのは人間様の勝手な都合によるものであって、そのもの自身ではないのだ。だから極端な話だけどゴミ屋敷なんてものがあったりする。その居住者にとってはゴミではなく大事な所有物であったりするわけだ。
 
僕が言いたいのはだ、あの下らない松居棒なんていらないってことだ。松居一代と同じくらい隙間のホコリが気になるならどうぞやればいいが、「この素晴らしい洗剤の威力はほれ!このとおり!ピッカピカ!」にする実は非常に高価なのにいかにも安くお得に思わされてるだけの洗剤など君に必要か?と。そんな隙間、掃除の必要がそもそもあるのか?ってことなのだし、ピカピカにしたところでまたすぐ汚れるだけで、不要な掃除は時間とコストの無駄なだけなのだ。
 
大事なことは、完璧に汚れを取り去ることなのではなくて、汚れを見極めることの方にある。取るべき汚れをしっかりと見極める、取る必要のない汚れは取らなくていいという割り切りも掃除においては非常に大切なことなのである。例えばある部屋をしっかり全体にわたって掃除すべきなのに、取りにくい汚れに拘ってしまい、時間がなくなって部屋全体に手が回らなくなったら本末転倒というものである。

汚れのない状態にすること

一見、前項の「汚れを取り去ること」と全く同じに見えるかもしれない。もちろん、密接に関連しているのであるけども、ここでは汚れの見極めは関係なくて、いかにきちんとした作業を行うか、という観点である。
 
さて、掃除の基本の第一番目はきちんと取るべきと見極めた汚れを取り去ることであると前項で説明した。そしてその汚れのない状態にすることが二番目ということになるのであるが、そのためには我々は様々な手段を使う。
 

  • 掃除機でゴミやホコリを吸い取る
  • 雑巾で床を拭く
  • 洗剤をスプレーで吹きかけて台所の油汚れを浮かせてタオルなどで取り去る

 
ほかにも色々な手段や道具があるわけだが、大事なことはそれら手段で目的とする汚れのない状態に近づけてゆくことである。ところが往々にしてその目的を忘れる人たちがいる。例えば、僕がとある駅で見かけたこんな光景。
 
駅の清掃員が一生懸命モップで床を隅々まで拭いている。ほんとに一生懸命さぼらずやってたんだけど、モップを見て愕然とした。モップの糸が真っ黒けなのだ。時々、モップ絞り器に突っ込んでジャブジャブ洗っていたが、その水も真っ黒けで交換しようっていう気配すらなく、長い通路をそのまま全部拭いていった。拭き終わった床面をよく見ると案の定、汚れの筋がつきまくってたし、何より雑菌だらけのモップで臭くてたまらなかった。あれでは掃除してるとは言い難くてむしろ汚してるとさえ言えよう。
 
というわけでこの基本は簡単・単純なことである、どんな方法を使うにしろ、ちゃんとやれ!ってだけだ(笑)
 

綺麗に見えるようにすること

汚れをしっかりとって汚れのない状態にすれば綺麗に見える、とは限らない。これはもう当たり前の話で、最後にちゃんと整理整頓するまでしっかりやらないといけなかったりするわけだ。むしろ、前項までの本質的な掃除よりも実はこっちのほうが要だったりするので、要領よくやりたいのであれば整理整頓などに重点を置くほうがいい。
 
他にもある。例えば匂い。匂いには個人差などもあるので一概には言えないが、一般的にはいい香りがしているとその場が綺麗であるかのような印象を与える。あるいは、暗いよりは明るい方が良かったり、もろもろの物品の配置を適切にするだけで綺麗に見せるやり方というのもある。あるいは、床にワックスを塗布してピカピカにすると印象がガラッと変わる、というようなこともある。
  
 
というように、僕の考える掃除の基本三つを上で示したわけであるけども参考になったであろうか。とにかく、あんな大して意味があるわけでもない松居棒などいらん!と言いたかっただけなのである(笑)