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ブレイキング・バッドが最高に面白い!

ステマと思われたっていい。

 

 

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僕がアメリカのTVドラマで先ず思い出すのはデヴィッド・リンチ監督のツインピークスだ。ブームの真っ最中にはまった。ツインピークスの面白かったのは何よりデビッド・リンチの独特な摩訶不思議な世界感みたいなものだったけども、それと同時にアメリカの片田舎で繰り広げられるストーリーというところにもあった。それともう一点、出てくるキャラがどいつもこいつも一癖も二癖もあるほど個性的だったことだ。

 

ブレイキングバッドもそれに近い。場所はテキサス州アルバカーキというド田舎だ。ただしツインピークスのそれと違って、何の風情もない人の住んでる町と砂漠しかないようなところである。出てくる登場人物は大して個性的ではないが、なんというか素晴らしく普通の人達ばかりである。この普通の人達のリアルさが抜きん出てると言っても過言ではない。

 

この極々普通のアメリカ市民達が、覚醒剤という悪の象徴みたいなものを巡ってストーリーは展開する。主人公は、高校の化学教師、ウォルター・ホワイト。別名をハイゼンベルグという。ハイゼンベルグとは、物理学の量子論で有名な不確定性原理を発見した人の名である。量子のごとく絶対に誰とは分からぬ存在でいたいとの思いから自身に命名したのである。

 

とにかくこのおっさん、バカとしか言いようがない。ある日、肺がんで生き延びても二年ほどしか命がないということが発覚する。そしてその数週間前の自分の誕生日のパーティで見た、弟が登場するテレビのことを思い出した。弟はDEAという麻薬専門取締組織の取締官を勤めていて、その操作現場の様子がテレビに映し出されていたのである。押収された現ナマは70万ドル。

 

高校教師の給料では足りず、洗車場のバイトを副業としてなんとか食いつなぐような状況。息子には大学も行かせてやりたいし、二人目も妊娠中。しかし自分はあと二年しか生きられない…、そこで自分の化学知識を活かしてクリスタル・メスと呼ばれる覚醒剤の製造業者になろうとするのである。自分が二年で死んでも愛する家族たちには十分な財産を残すために。ほんと馬鹿である、止めときゃいいのに。そのおかげで家族や弟夫婦も巻き込んでどんどん悲惨な状況になっていく。

 

とまぁ、冒頭の流れはそんなところであるけども、これがとにかくクソ面白い。かのスティーブン・キングが絶賛するのも十分頷ける。僕は最近のアメリカドラマといえばキーファー・サザーランド主演の24が一番かなぁと思っていたのだけど、今はもはやダントツでブレイキング・バッドだ。脚本と演出が最高の出来だ。特に脚本は完璧すぎる。あと音楽のセンスが抜群にいい!

 

僕は有料配信のhuluで見たのだけど残念ながらシーズン3までしかまだ配信されていない。早く最終のシーズン5まで見られるようにしてください!ブレイキング・バッド、傑作です!!!