「はてなブックマーク廃止論」について。
このブログを放置して2年以上か。ブログなんか書く柄でもないから、放置する羽目になることも分かっていたけれど。
新しいものにあまり飛びつかなくなって多分10年くらい経つ気がするけど、それなりにネットを割と楽しみにする面倒くさがりの私が見つけた新しい、と言っても当時にしてもずっと前からあったけど、そのサービスがはてなだった。
最初、ソーシャルブックマークって自分的にはあまり興味のわかないサービスで、必要な情報は検索すればいいだけだし、しょっちゅう見たいものは自身のローカルにお気に入りにしておけばいいとしか思ってなかった。ただ、はてなのサービス全般に漂う少し真面目というかテクニカルな雰囲気というかは自分に合ってるような気はしたので、覗いて見た、というのがきっかけなのかも知れない。
それに、世間で話題になっているようなことを知りたいという欲求もあった。私は当時はツイッターもアカウントは作ったものの、面倒くさがって利用しなかったから、その意味でもはてなホットエントリーは魅力的だった。
それ以前は軽い2ちゃんねる利用者だったが、その利用目的も同様に私にとっての世間への窓口として、だったように思える。ただ2ちゃんねるは空気があまり合わなかった。他人のブックマークコメントが読めるという楽しみを見つけた私はその空気に馴染んでいったような気がする。彼ら・彼女らは2ちゃんねらに比べ圧倒的に知的で真面目に見えたからである。
さて、Hagex氏殺人事件が起きて、様々に議論が白熱した、というか今も白熱している。「低能先生」は私も一度だけIDコールで罵倒されたことがあり、その時に他の人から教えてもらってそういう人がそれ以前からいるということを知った。彼曰く、Hagex氏はネットリンチの親玉であり、それに同意するようなブックマークコメントをする人はリンチ行為に加担している悪人であるらしい。
全面同意はしないが、実際そう見えないこともない状況はたくさん見てきた。よく言われるように、ネット上の有名人が総叩きに合うかのごときブコメの状況は散々知っているし、その意見に同意はしても「何もそんなに酷い嘲笑を浴びせかけることもないのでは?」と思ったりもした。私自身は無名人だからそんなに叩かれたことはないが、増田に書いた記事で結構きついことを言われて凹んだ記憶もある。
でも、それって仕方のないことだと思う。不特定多数の人が利用する公共のネット空間に自己の意見などを表明する行為は、それが批判されることもあり得るリスクを覚悟で行わなければならない。批判だけじゃなく、個人が特定されたりするような実害リスクもあるし、ネットはそもそもは自分で自分を守らなければならない部分の大きい、いわば自己責任の範囲の広い場なのである。
いや、はてなで批判されているネットリンチは、はてなブックマークの仕組みがもたらしているものであり、そこはやはりはてな社に改善を求めるべきだ、という意見を私は批判しないが、ブコメそのものを非表示にしてしまったり、あるいは通報する仕組みもあるのだから、そこをうまく利用することでリンチされる事をある程度は自分で防ぐことも可能だ。決して放置されているわけではない。
というより、どんな仕組みだってそうしたリンチ的な状況を生み出すことは避けられないと思う。ただ、私はそれはそれとしてきっちり対処していけばいいだけのことではなかろうかと。例えば、スマイリーキクチさんのような最悪な事態はもちろんノーだ。
でも、こうした廃止論は極論をすれば「ネットそのものを禁止」はないとしても、中国などのように検閲がいいのか?という話でもあろうし、私はそうじゃなくてやはり可能な限りネットは自由な言論空間としておくべきだと思うのだ。また、それと引き換えに自己責任原則の強い場である事も広く認知されるべきだろう。
さて、冒頭のブログ記事に返答しよう。
「それでも、はてなブックマークは必要なのだ」と、誰かに僕を納得させてほしいのです。
私の観測範囲では、リンチになっているブックマーク状況は限られていて、ほとんど大抵の場合は単なる意見表明など問題があるとは思えないようなものばかりだし、集合知のようにして有用な情報に接する事も多い上に、何より私の知らないサイトを知らせてくれるという機能は今でも捨て難いものです。木を見て森を見ない、じゃないけれどその便利さは少なくとも私にとっては欠かせません。
そんなところでしょうか。まとまりのない文章ですみませんが。
1,300円で観たスターウォーズはスターウォーズではなかった。
え?なんで1,300円かって?
平日の客の少ない時の朝イチ特別料金だったからだよwww
この前映画館行ったのがマッドマックス怒りのデスロードだったから、三ヶ月ぶりくらいだろうかな。あれはわざわざ結構遠くのIMAX-3Dシアターまで行って2,000円て言う大枚叩いてでも観ないと損くらいの映画だったけど、今回は1,300円で十分だったかもしれない。
僕はかなりのおっさんだから、第一作目となる「エピソードⅣ新たなる希望」を公開時に映画館で観た人間である。それから第六作となる「エピソードⅢシスの復讐」まで全て映画館で観たんだけども、第七作目の「エピソード7フォースの覚醒」の初見での感想を一言で言うと・・・「やっぱルーカスに任せりゃよかったんじゃないの?」となるかな。
いや、多分、興行的にはルーカスに任せるべきではなかったろう。何せディズニーは40億ドル、日本円にしておよそ5,000億円もの巨額でルーカスフィルムを買収したからだ。ルーカスの提案した7作目のアイデアでは多分それでは旨味が少ないと判断したに違いない。ネズミキャラクターで著作権保護期間を延々延長し続けてでもがめつく儲け続けたいディズニーの判断だからそこは間違いなかろう。
でも、映画としてはこりゃ、スター・ウォーズの看板を汚してしまったと言わざるを得ないと思った。評価の芳しくないエピソードⅠ〜Ⅲですら看板を汚すまでには至っていなかったと思う。一体どこがどう違うかというと・・以下はネタバレになるので注意。
さっぱり「見どころ」がなかったのです。前6部作には全て見どころが備わっていました。て言うか見どころばっかしだったのです。上げるとキリがないので少しだけ列挙します。
エピソード4の見どころ
のっけから全て、という他ない。いきなりドカーンと帝国の戦艦スターデストロイヤーが現れるところから、それまでのどんなSF映画でも見たことがないクオリティの特撮の数々は言うまでもなく、ともかく全部が全部見どころでした。
エピソード5の見どころ
それまでの特撮技術では不可能と言われた雪原戦闘シーンの特撮。今なら苦もなくCGでパパっと出来ちゃいますが、当時はもちろんそんなのはなくて、フィルムを何枚も合成して編集していたのです。しかし背景が宇宙という漆黒なら簡単ですが、白はほんの僅かでもずれると合成がはっきりわかってしまいます。あと新キャラのヨーダとかダースベーダーがルークの親父だったと判明する有名なシーンとか見所満載でした。
エピソード6の見どころ
これはもうなんと言ったって冒頭のジャバ・ザ・ハットでしょう。レーア姫がセクシー姿だったりしてたのも見どころでしたね。エンドアの森でのスピーダーバイクによる超高速バトルとか、可愛い原住民イウォークとか、ルークvsベーダーによる親子対決の決着とか見どころてんこ盛りでした。
エピソード1の見どころ
それまでとは世界観がガラッと変わったのがまず全体的な見どころ。ポッドレースやダースモール、ドロイド軍団との戦闘シーンなど、作品のストーリーこそそんなに面白くなかったものの見どころはいっぱいありました。
エピソード2の見どころ
エピソード2の見どころとして推したいのは、小惑星帯でのジャンゴ・フェットとオビ・ワンの宇宙船バトル。多分あの宇宙船バトルは映画史に残るくらい素晴らしいと思う。他にもジェダイ騎士大集合して大バトル繰り広げたりドロイド軍とクローン軍による戦闘などもかなりの見どころだったかな。アナキンとパドメのラブシーンにはげんなりしたけどw
エピソード3の見どころ
冒頭の惑星上での宇宙船同士での戦闘シーンとか、溶岩流れまくりのところでのオビ・ワンとアナキンの師弟対決とか色々あります。
・・・みたいに、スター・ウォーズって毎作毎作、それまで見たことのないような見どころが絶対あったのですね。ところが今回は・・・
エピソード7の見どころ
もしかしてBB-8だけ?
みたいな。いやマジで、最初から最後までかつて見たことのあるシーンばかりで、これがスターウォーズ???と首をひねるばかりだったというか。
そりゃね、かつてのスター・ウォーズは今や神話であり、神聖であり、だからこそその世界観を壊したくないというのは分かる。エピソード6の30年後からだからかもしれんが、Ⅳ〜Ⅵっぽくしたいというのも分かる、あれの方がいいのは確かだし。マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、R2D2、C3POっていう元祖キャラを出してファンを喜ばせたいというのも分かる。
だがね、全然見所ないってどうなのよ??? あんなのぜーんぶⅣ〜Ⅵで見たものばっかじゃねーかよ!!!ストーリーには新規性の欠片も感じられないし、ダース・ベイダーの後を継ぐとか生意気なこと言ってる新キャラのカイロ・レンなんて、強くもなければ怖くもないし、あのベーダー卿のどこか得体の知れない感じの不気味さも全く無いつまんねーキャラクターだし。
これ、スターウォーズっぽく撮ってみたスターウォーズっぽい映画なだけであって、こんなのスターウォーズじゃありません。ネットでは駄作とかいう評価もちらほら見かけますが、駄作という評価すら僕にはあげられません。これはスターウォーズじゃないですから。
かつてルーカスは、要するに毎回毎回新しいことばっかり考えてスターウォーズ作ってきたのです。それはルーカス自身も言ってます。宇宙船一つ取っても毎回新しいデザインのを出してきたんです。かつて僕らがスターウォーズに熱狂したのは、毎回毎回出てくるルーカスの新しいアイデアでワクワクさせられたからです。今度は何が出てくるんだろう?って。はっきり言って、それがスターウォーズの魂なのです。
繰り返しますが、興行的にはこれでいいのでしょう。しかしこんな魂の抜けたスターウォーズなんて、がっかりしました。そういう意味でルーカスに任せるべきだったと思います。多分僕は8以降は観ないと思います。スターウォーズじゃないスターウォーズなんて見たいとは思いませんから。単体映画としては1,300円くらいの価値はあるとは思いますけどね。
生活保護への誤解について。
以下の記事。
この記事に以下の様なブクマコメントを書いた。
生活保護は「不正受給する人のせいで必要な人に行き渡らない」のか? - Togetterまとめ
本当に必要な人に生活保護を行き渡らせることと、不正受給の摘発と、生活保護受給者を減らす事は独立した問題。この三つを混同させる人があまりに多いのに愕然とする。
2015/11/21 12:27
そしたら、コメントに付いたスターがものすごく久しぶりにトップになったので小嬉しくなり、久しぶりにこのブログに記事を書こうと思った次第。もちろんテーマは生活保護。
つったって、別にいろいろ調べたわけではないし、素人的に興味があるだけで全く詳しくない。付け焼刃的に調べたところで詳しい人には到底敵わないだろうから、自分で思っているだけのことを述べるしかない。
さて、ブクマコメントは字数制限があり、その短い字数で如何にうまく書くかが問われる(誰が?)。ここがTwitterと違うところ。Twitterは一回のツイートに字数制限はあるが、 何回でも書ける。ブクマコメントは後で編集できるものの、見えるのは1記事につき一人一個に限られる。だから、その字数制限の中で書いたコメントにたくさんスターがつくとやっぱり嬉しいものなのだ。だけど、それはそれとして、それで言いたいことの全てかと言うと、そうでない場合も多い。
生活保護についてのコメントでは、分かる人は分かるだろうけど、しかし、わからない人も当然いるに違いない。「本当に必要な人に生活保護を行き渡らせることと、不正受給の摘発と、生活保護受給者を減らす事は独立した問題」であることが分からないから要するに変なヘイト的意見がネットや世間に蔓延っているのではないか。
これはしかし、以下の様な図をイメージすると簡単にわかる。
割合というか面積はテキトーだ。ただ、大きさの順番で言うと合ってる筈。ちなみに、
によれば、捕捉率((B-C)÷A☓100)は20%であり、不正受給者が生活保護受給者に占める割合((C÷B☓100))は0.4%だそうだ。
さて、ヘイト的意見「不正受給者を減らせばほんとうに必要な人に生活保護が回る」について考えてみよう。これが間違いであることは上の図からも明らかである。Cを減らしたってCはそもそもAには含まれていない。彼らの誤解は、Bの円をAの中に入れてCを消せ、というものである。つまり上の図が以下のようになると思ってる。
このように、Cがなくなった分、本当に必要な人全てには行き渡らないものの(※そもそもたった0.4%なのだけどそれは無視)、Cだった分だけは行き渡るであろうはずだというのである。だがそれは誤りなのだ。
Cを具体的に減らすにはどうすればいいだろうか。それには代表的に次の2つになるであろう。
①徹底的な取り締まり摘発
②役所での審査をもっと厳格にする
の2つである。しかし①の場合はCだった部分がなくなるだけである。従って、Aに含まれていたBの面積は全く変わらない。不正受給を取り締まっても、そこがなくなるだけで捕捉率は全く不変となる。いやいや、その分生活保護予算費が浮くから、という意見があるだろうが、もっと捕捉しようとしない限り、浮いた分は本当に必要な人には回らない。
②の場合はどうだろうか。これによって、水際で不正受給者をなくすというわけだが、そうすると、審査が厳しくなった分、むしろ捕捉率は減ってしまう。つまり、以下のようにBの面積が減ってしまうのである。それもCが減ったよりもさらに減る。
つまり、①の場合と同様に捕捉率そのものを上げる努力をしない限り、本当に必要な人に生活保護費は行き渡る方向へは向かわないのである。さらに言うと、予算が浮くということは、役所的に考えると次年度予算が減るということを意味するだろう。国家予算や自治体予算が浮いた場合に実際にどうなるかはよく知らないが、一般的な考え方で言うと、使われた実際の費用が予算額を下回ると、次年度予算はその実際の費用をベースに算定するのが普通なので、そう仮定する限りそうなってしまう。
従って、いくら不正受給者を減らしても、本当に必要な人は全く報われるどころか、状況は却って酷くなってしまうのである。だからこそ、不正受給者を摘発することとほんとうに必要な人に行き渡らせることは独立した問題ということになるわけだ。
では、「生活保護受給者に対する就労支援対策等を強化して生活保護総額を減らせ」というよくある意見はどうだろうか。ちなみに誤解のないように言っておくが、不正受給者の摘発強化や就労支援強化については肯定している。別の問題だと言いたいだけである。で、そうやって就労支援強化しても、上で示したBの面積が小さくなった図になるだけである。正確に言うとA全体の面積もその分減るが、A−B 、即ち補足されてなかった人は全く減らない。これは考えるまでもない当たり前の事実だ。
非常に単純化したモデルであり、実際にはもっと色々と複雑なのであろうけども、そんなに間違ってはいないと思う。ともかくも、本当に必要な人に出来る限り生活保護を行き渡らせるように努め、不正受給を摘発し、就労支援対策等の強化で生活保護費の増大をなるべく減らすという代表的な3つの努力をそれぞれに独立して行っていくしかないのだ。捕捉率20%というデータは主要国の中では最低ランクだそうである。
貧困問題は、ヘイト的見解では何も解決されないどころか、状況を悪化させるだけである。以上。
入院中だから教育問題でも書いてやろ。
改めて、ブレイキング・バッド。これはドラマ界の完璧なピタゴラスイッチであるw
ブレイキング・バッドが最高に面白い! - Non title
と言う記事を一年以上前に書いていたわけだが、あれから二回ほど一から通しで見て、最近、吹き替え版でまた見た。ほんとに素晴らしい作品ならば何度見ても素晴らしいということを改めて自分自身に証明出来た。
吹き替え版を見出した当初は、「やっぱ字幕版かな~」と、例えば主役のウォルターの吹き替え声優の方、の咳の仕方がいまいちだと思ったりしていたものの、進むにつれそんなことは気にならなくなり、そのうちにむしろ声優陣がかなりハマっているのではないかとさえ思うようになっていった。また、字幕版に比べ吹き替えだと、字幕版の場合、視聴者の読む速度を考える必要があることから、吹き替え版の方が若干情報量が多くなる。訳し方にもよるけども、字幕版では訳されてなかった微妙な部分が吹き替えでは割と対応するように訳されていたりもしたので、作品に没頭したいのなら吹き替え版も大いにありかもしれないね。尤も英語が理解出来たら一番いいとは思うけども。
あちこちで散々言われているが、このドラマ、脚本がパーフェクトと言っていい。普通のドラマだとしばしば、「あれはどうなったんだろう?」というようなことがある。簡単な例だと、アクション物で登場人物がかなりの怪我を負ったにもかかわらず、それほど時間も経たずにまるでその怪我がなかったかのように活躍してたりすることがあるが、このドラマはむしろその怪我の治癒状況まで利用する。例えば、主役のウォルターが相方のジェシーと壮絶な喧嘩をして顔などにかなりの怪我をすると、翌朝自宅でベッドから起きようとしたウォルターが頭まで被っていたシーツをめくろうとすると、シーツがその頭の怪我にひっついてて、それを引っ剥がす際のシーンなんかほんとにこっちまで痛くなってくる、みたいな。
そうした細かい出来事や状況を巧みに次から次へと、このドラマは全く破綻なくしかも面白くなる方向ばかりで延々繋いで行く。だから「あれはどうなったんだろう?」なんてほとんど思わないで済む、というよりもむしろドラマの中の物事はすべてドラマの中で利用されていて、全く隙がない。あえて言うならば、見た人ならだれでもそう思うだろうけど、あのぬいぐるみの目玉は何だったんだ?、くらいである(笑)
他にも例を上げてみよう。ウォルターがガス・フリングという組織のボスに不信を持たれてしまうような状況に陥り、覚せい剤製造工場内に監視カメラを仕掛けられてしまう。このシーンの意図は、この監視カメラ設置という行為によってウォルターとガスの間の信頼関係が無くなったという状態を見ている方に明示的に示す効果を与えることにある、と普通は思う。普通のドラマなら小道具の使い方なんてだいたいそんなもんでお仕舞いである。あるとしても、監視カメラに映らないところで隠し事をするとか、監視カメラをごまかすとか、そういうシーンに使われるといった程度だろう。
まさかこの監視カメラが、ウォルターにとって最もバレてはいけない麻薬取締局捜査官でもある義弟のハンクに、その正体がバレる一つのきっかけを与える小道具になろうとは誰も思うまい。しかもさらに、この監視カメラは後におっそろしく面白い事件?を引き起こすのである。さらにその上…、といった具合にたかがたった一つの小道具にすぎない監視カメラでさえもストーリー上のなくてはならない重要な道具にしてしまう、といった感じなのである。大げさに言えば、ブレイキング・バッドの登場する全ては、その全てがブレイキング・バッドになくてはならない物だけで構成されている、と言ってもあながち誇大な言い過ぎではあるまい。
さて、前回の記事ではシーズン3までしか見てなかったが、このドラマが素晴らしいのはラストだ。こんなに完璧にラストがラストになってるドラマは、少なくとも僕は見たことがない。納得がいかなかったり、無理やり終わらせるドラマの如何に多いことか。だがブレイキング・バッドのラストは、全く驚くべきパーフェクトさだ。驚くべきどんでん返しといったものはないが、ドラマ全体を完全に幕引きさせている。
まったく、ドラマ界のピタゴラスイッチだ、これは。
…とまぁ、一回賞賛し出すと止まらない性分なのでこのくらいでやめておくけど、一つだけブレイキング・バッドには悪い点がある。ていうか、その一点である意味最悪なドラマだとも言える。あまりに素晴らしすぎて他のドラマをなかなか見る気になれない、ということだ(笑)、いや実際マジで見る気にならなくてそろそろhuluやめようかと思ってるくらいなんでね。
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産経新聞連載「歴史戦第9部 南京攻略戦 兵士たちの証言」について。
なんで今この時期にこの連載をやっているのか、つか産経新聞なんか取ってないしWebサイトもはてなとかのホッテントリーに入ってくるようなものしか読んでないので分からないけども、それにしてもなんか唐突に「南京大虐殺」の記事が出てきた感じがして妙な具合だ。
【歴史戦第9部 南京攻略戦 兵士たちの証言(1)】「城内空っぽ。誰もいなかった」「虐殺あるはずない…」(1/7ページ) - 産経ニュース
産経新聞が保守的右翼思想媒体であること自体は周知の事実で、日本人のそうした層に読まれることで一定部数を維持しているのだから、まさか「南京大虐殺は本当にあったのだ!」みたいな記事が出ることはあり得ない話ではある。しかし、一面トップでしかもトップ紙面の大半を占めるくらいの勢いで出してきた記事の割には偉く内容が薄いのでがっかりした。ご年配の方をもちろん馬鹿にするつもりはないけど、それにしても98歳とは凄い。だからかなぁ、証言内容も詳細さに欠けあやふやで薄い。
「無抵抗の民間人を殺すのが虐殺。だが、人がおらん以上、虐殺があるはずがなか」
「それは激しか戦いでした」
「重砲や野砲で徹底的に敵をたたいて、収まったころ壁にはしごをかけて日本の兵隊がよじのぼって占領していったとです」
「そりゃ、敵と交戦しながら進むけん。こっちもあっちにも遺体はありましたが、女や子供、年寄りの遺体は見たことはなかです」
「哀れですばい。師団長は何もしとらんのに」
「それでも日本の兵隊は強かですばい。弾がどんどん降る中でも前進していく。国のため国民のため突っ込んでいくんですけんね」
「30万人も虐殺したというのはでっち上げですたい。貶(おとし)められるのは我慢ならんです」
上記記事から証言だけ引用するとたったこれだけである。他にもインタビュー内容を説明的に書いている部分はあるが、それを含めても、これが南京事件肯定論への反論になるとはとても思えない。
確かに、僕も南京事件は無防備の何の罪もない市民を片っ端から殺しまくった事件だとは思ってない。残念ながら一部素行不良な日本軍兵士によって市民が惨殺されたかの如き事件と思えるようなものはいくつか記録に残されているからないわけではなかったろうけど、とてもではないがそうした個々の事件の積み上げで30万人もあったなんてことはないと断言してよかろう。
しかし、ここに大きな誤解がある。中国とて市民を30万人殺したとは言っていないのである。以前にも紹介したことのある有名サイト南京事件−日中戦争 小さな資料集 に紹介されている南京軍事裁判判決文から引用しよう。
中華門外の花神廟・宝塔橋・石観音・下関の草鮭峡などの箇所を合計すると、捕えられた中国の軍人・民間人で日本軍に機関銃で集団射殺され遺体を焼却、証拠を隠滅されたものは、単燿亭など一九万人余りに達する。このほか個別の虐殺で、遺体を慈善団体が埋葬したものが一五万体余りある。被害者総数は三〇万人以上に達する。
ここにもはっきり「軍人」と書いてあるとおり。残念ながら”元陸軍第6師団歩兵第47連隊の獣医務曹長、城光宣(じょうこうせん)(98)”氏の認識であろう民間人のみ虐殺とは違うのである。
僕も30万人はなんぼ何でも多過ぎると思ってる。結構素人なりにいろんな資料を漁ったけど、実相がなかなか見えてこないものの、どんなに過大に積み上げても10万人くらいがせいぜいと違うかな?と思ってる。もちろん真相はさっぱりわからないけども。
しかし、多分その大半は捕虜乃至は「便衣兵」*1として殺されたのであろう。そして、捕虜や「便衣兵」を殺したことが虐殺といえるのかどうかには議論がある事自体は認めても良い。何れにしても、否定論の代表的な古典論の一つである「当時、南京には20万人しかいなかったのであるから30万人も殺せない」論の如く、間違った前提を上げてそれを否定したって、南京事件と言われているものを否定したことにはならないのは明らかである。
ところで、この城氏の所属した陸軍第6師団、熊本兵団であるけども、熊本兵団の兵士によるものと思われる虐殺の記録も以下のページによるといくつかあるようだ。
http://www.geocities.jp/kk_nanking/butaibetu/6D.html
どうもなんか、「無抵抗の民間人を殺すのが虐殺」と仰るあたり、内心、捕虜や「便衣兵」などの殺害を知ってる感じもするんですが、邪推かなぁ。
なお、続々と続き記事が掲載されてきてるみたいですけど、あれれ?虐殺と思われる証言も出てきてるみたいなんですけど、それはいいのかなー?と思ったり(笑)
続きが楽しみです。
I want to ride my bicycle.
前回、自転車通勤を始めた話を書いたが、実はあまり乗れていない。
仕事で遠方出勤のことがしばしばあって、そういう場合は電車を利用するしかない。
一度、ネット地図サイトで自転車でもしそこへ行ったら何時間掛かるか調べたら、三時間半と出て瞬殺で諦めた。
買ってから二週間以上経つけど、自転車通勤できたのは五回程度だろうか。
そこでこの前、休みの日なのにどうしてもちょっとだけ仕事をせざるを得ない事情ができたので、会社までとその用事先であるとある現場までを、普通なら社用車で行くところを自転車で攻めてみたんだな。
おうち〜会社〜現場〜おうちで計約40kmだったが、途中で何度か休憩を挟み、およそ五時間くらいだった。
男子のマラソントップランナーなら2時間くらいだから、こっちは休憩や信号ストップがあったと行っても、マラソントップランナーが如何に速いかが分かる。時速約20キロで40km強を走り続けるなんでマジで化け物だ。
我が愛車で少し速いかな?と思うペースで20kmなんだよね。そのペースでノンストップで2時間なんて今の俺では絶対無理だ。自転車で、だ。
しかしまぁ、たった五回程度自転車通勤した程度では全く鍛えたとは言えないことはわかってるし、二日前にその約40km走破したんだけども、2日たってもまだ太ももに疲れは残ってるような具合では、ね。
色々と自転車関連のブログとかを見てると、飛ばすとクロスバイクでも瞬間最高速度としては時速40キロ以上出せるそうで、一度本気の全力を試してみたんだけども約34キロが限界だった。タイヤやら何やら愛車の条件もあるのだろうけども、せめて最高速度35キロは目指して頑張ってみたいところである(笑)…あ、公道ではないところでですけどね、一応法定は自転車の場合30キロ制限らしいですし。
そんな具合で色々と自転車に興味を持ち出し始めると、街中を走ってる他の自転車のことが気になる。
僕が買ったのは前記事で写真で示したとおりルイガノってブランドのクロスバイクだけども実は買うまで知ってたのはジャイアントくらいだった。
20年位前に僕が所有していたMTBが確かジャイアントだった記憶があるけど、それ以外にブランド名で知ってたのはビアンキくらいだろうか。
何れにせよ、ほんとに初心者だから知らなかったのだけども、いざルイガノってブランド名を知ってしまうと、街中を走ってる他の自転車にルイガノが結構多いというのが分かってきた。
どうも、ファッション的な感覚で人気があるらしく、通な人の一部からはバカにされているらしいというのもネットで分かってきた。
【なんでや!】ルイガノたたかれる理由【ロードバイク】 - NAVER まとめ
このページだと極端にルイガノをdisってる感じだけども、確かにオイラは初心者で特に調べもせず買っているというところは当たってて、何気にショックを感じたのは事実であるw
ただ、色々他にも調べてみると、別にそんなに悪いブランドでもないらしい。なんかこう、どうもオシャレっぽい層に人気があるというところが叩かれる大きな要因になっているのかもしれないね。自転車を知らん奴が買うブランドだー、みたいなね。
僕としては、ロードバイクは一生必要ないと思うけど、ほんのさわり程度でいいので、これを機に自転車のことに詳しくなれればなーと思ってる。あんまり深くは知ろうと思わない、なんか底なしに金が掛かるような趣味のような気がするし、貧乏だからそもそも無理。ちょこちょこっと部品変えたりして自己満程度でいい。
取り敢えず、今は最高時速35キロを目指す!
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